Roland SH-1 修理

たまたまFacebookのグループで知り合った方からの修理依頼
正直開けたことも回路図が入手できるかも怪しかったのですが「ダメ元で」という事だったのでチャレンジしてみました。

症状といしては「キーを押しても音が出ない」「VCAのツマミを最大にすると音は出るけどポルタメントがかかった状態」「色々と不安定?」との事でした。

古いモノなのでEGのスライダなどをチェックしてみましたがその周辺ではなさそうです。
ここで先日購入したきちんと動くデジタルオシロスコープの登場です!!(笑)

そしてありがたい事に海外サイトにサービスマニュアル発見。
コレを元に色々と貪ってみました。

外部GATE OUTを測定してみるときちんとHIGH/LOWを確認できるのですが内部に反映されておりません。(赤いラインがGATE)
トランジスタに入る手前まで出力が確認出来ているので青いライン内のトランジスタを交換

「お!復活したぜ!」と思い放置しておくとキーを押してないのに人間業では難しい速さのゲートオン・オフの嵐。
眠れる獅子を起こしてしまったらしいですね(笑)

となるとキーの接点かその途中という事になりまして・・・

D201とD202の周辺で暴れるゲートオン・オフが確認できたので同様にトランジスタ交換。

獅子は逃げ出した模様で静かな草原に戻りました(笑)

後はお約束的な電源回りとピッチ、ゲート周辺の電解コンデンサ・オペアンプ交換です。

無事修理完了となりました。
同様の故障はこちらを参考にしてみて下さい。

「Roland SH-1 修理」への4件のフィードバック

  1. これもスゴイ、すごい!
    トランジスタって、同じ品番あったの?古いやつだと同じ品番は無いのもあるよね?
    それとも・・・(企業秘密w)

    1. 実はマニュアルに互換品の記載があってソレを秋月から取り寄せた・・・というオチです。
      互換品探すなんて曲芸だと思っています(笑)

  2. 急なコメント申し訳ありません。
    自分もSH-1を保有しておりまして電解コンデンサを
    交換しようと思っているのですが秋月でどの品を取り寄せましたか教えていただけないでしょうか?
    自分も同じものを購入したいと思っています。

    1. 私が今回手を入れた部分に関してですが、その辺に売っているなんのこだわりもない電解コンデンサです。
      音質や音色に影響する場所じゃないので、容量さえ同じであれば実装されているものより耐圧が高ければ問題ありません。
      電源回りが新しくなる事で多少の音色変化はあるらしいですが過度に期待するほどの効果はないと思います。

      動かなくて困っているという事でなければ止めておいた方が無難です。

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